劇場版『地球へ・・・』🌏芳醇なカメラワークの映画

迷走ぶろぐ城下・自由気ままなアニメ長屋
🏯今日の「ヲタの迷走ぶろぐ城・きままなアニメ長屋」の鑑賞録では、1981年に公開された劇場アニメーション映画『地球へ…』の当時の劇場鑑賞回顧録、配信先動画視聴からの感想・考察などを投稿しています。
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【地球へ・・・:どんなアニメ作品?】
  • 作品タイトル:『地球へ…』(テラへ)
  • 公開年など:1980年(昭和55年)4月26日、製作・東映動画、配給・東映洋画にて公開されました。
  • 作品監督:「伊豆の踊子」などで知られる恩地日出夫。恩地監督にとっては『地球へ…』は初のアニメ作品。
  • 原作:竹宮惠子さんによる日本のSF漫画作品でありおよびこれを原作とした派生作品です第9回(1978年)星雲賞コミック部門第25回(1979年)小学館漫画賞少年少女部門を受賞しています『月刊マンガ少年』(朝日ソノラマ)に1977年1月号から1980年5月号にかけて連載された。全4部構成。1995年には文庫化し、2006年の時点では10版まで出版されている。2007年4月6日には新装本が出版されました。竹宮惠子さんにとっては、本作が初めての映像作品となります。なお、2007年4月から9月まで、毎日放送製作・TBS系列で全24話でアニメ放送されました。

内容:遥かな故郷へ!遠い未来、人類と新人類ミュウの戦いを描いた壮大なSF巨編

【地球へ…:本作の世界観】
(本作のベースにある世界観)
科学の発展により文明が高度化し、ワープ航法によってはるか宇宙へ旅立つことができるようになった時代、「人類が地球を窒息させている」と結論付けた一部の人間の考えで、修復不可能なまでに環境破壊がすすみ、生命滅亡の淵にある地球を再生しようと、全ての人間がマザーコンピュータとともに植民惑星へ退去しました。
人類は出生から成長、死に至るまですべてコンピュータによって完全に管理。無作為に選び出された精子と卵子を受精させ、人工子宮により『赤ん坊』として生きられるようになると、無作為に選ばれた養親によって『目覚めの日』(=14歳の誕生日)まで安心かつ健全、しかも画一化された教育惑星で育てられるのです。そして『目覚めの日』前後になると、星のマザーコンピュータによって《成人検査》が行われ、今までの記憶の消去と地球人として生きるための知識の注入を受け、“大人”としての教育を受けるべく、さらに高度な教育が受けられる“エデュケーショナル・ステーション”に送られるのです
しかし、成人検査をパスできない人も存在するのです。
また、この成人検査の過程で誕生するのは“大人”とみなされた人間だけではありません。超能力保持者“ミュウ”も誕生させていたのです。ほとんどのミュウは、感情過多などの兆候からESP(エスパー)チェックにより深層心理まで分析され、排除されてきました。だが、管理体制の実態を見抜き、脱出に成功したミュウ達はいつのまにか集団を作るようになり、人類にミュウの存在を認めるよう働きかけてきました。しかし、その願いは未だ通じていなかったのです
【地球へ・・・:あらすじ】
はるかな未来。育英都市アタラクシアに暮らす少年・ジョミーは14歳の成人検査で新人類ミュウと判定されてしまう。しかしジョミーは、ミュウの同胞によって救出。真実を知ったジョミーは指導者ソルジャー・ブルーの遺志を継ぎ、ミュウを引き連れ地球を目指す。
【地球へ・・・:主なキャスト】
〔出演〕
  • ジョミー・マーキス・シン – 井上純一
  • キース・アニアン – 沖雅也
  • ソルジャー・ブルー – 志垣太郎
  • フィシス – 秋吉久美子
  • ジョナ・マツカ – 薬師丸ひろ子
  • トォニィ – 古谷徹、川島千代子(子供時代)
  • セキ・レイ・シロエ – 神谷明
  • グランドマザー – 岸田今日子
  • コンピュータ・テラ – 久松保夫
  • テラズ・ナンバー5 – 増山江威子
  • マザー・イライザ – 池田昌子
  • カリナ – 小山茉美
  • サム・ヒューストン – 石丸博也(DVD解説書に訂正記事)
  • リオ – 三景啓司
  • アルフレート – 塩屋翼
  • 船長ハーレイ – 野田圭一
  • ゼル機関長 – 柴田秀勝
  • クフ艇長 – 戸谷公次
  • ドクター – 八奈見乗児
  • エラ女史 – 野口すみえ
  • パパ – 田中崇
  • ママ – 藤田淑子
  • 教授 – 北川国彦
  • ミュウの少年A – 駒沢トヨ子
  • ミュウの少年B – 間嶋里美
  • ミュウの少年C – 鈴木富子
  • 警官 – 佐藤正治
  • 看護婦 – 中谷ゆみ
  • 白衣の男 – 岸野一彦
  • 声優コンテスト優勝者 – 砂子弘美、木内一裕


『地球へ・・・』・otamaroのメローな感想・考察など
 1980年当時、アニメ界はヤマト、銀河鉄道999などが人気絶頂の頃で1979年にTVアニメで『機動戦士ガンダム』が、登場したころです。業界もファンも次なるアニメブームの起爆作品を求めて白羽の矢をあてられたのが、竹宮恵子先生の『地球へ…』です。
竹宮恵子さんの不朽の同名名作コミックを原作に繰り広げられる劇場用SFアニメーション映画です。はるか遠い未来、特殊能力を持つがゆえに迫害されつづける“ミュウ”の人々は、遥か彼方の地球を目指す旅にでます。
しかし人間は、彼らを執拗に追いかけ、その絶滅を図ろうとします。
監督の恩地日出男さんは、実写感覚の斬新な長回しのカメラワークを駆使し、コマ数を多めにとることで従来のアニメとは異なる独自のテイストをだそうとしていたのだと思います。また黒澤映画などでも知られる映画音楽界の巨匠・佐藤勝氏が、ここでは初のアニメ音楽を担当していますが、その効果は絶大なものがあり、一見すると重くなりがちな雰囲気をもつ本作に、躍動感を見事に奏でています。志垣太郎、井上純一、秋吉久美子、沖雅也ら顔出しの俳優をメイン・キャストに起用し、複雑で繊細なストーリーを2時間の枠に収めきった脚本で、生命の讃歌を描き切っているあたりは大いに評価したいです。中盤に惑星ナスカ崩壊シーンの壮絶な悲劇も秀逸の表現であったと思います。なお、原作が連載中での制作だったため、結末はオリジナルのものとなっていました。
地球へ・・・は、例えていうなら芳醇なワインのような香りのする味わい深い劇場アニメ作品の一つです
お勧め度👍👍👍👍👉
お勧め度は作品の面白さ、仕上がり度、充実度などを👍1個2点✖5個で満点ですよ~
👉1個は1点ね
個人的な主観ですけどご参考までに
懐かし度 💻💻💻💻
懐かし度はアイコン1個が10年周期。古いほど懐かしアイコン個数が増えていきます
【本日のおすすめ「地球へ…」:配信先】
『地球へ・・・』(1980年、東映動画、111分)
配信サイト
配信状況など変更になることがあります。詳細は配信サイトにてご確認ください。
【地球へ・・・:製作スタッフ】
  • 監督:恩地日出夫
  • 脚本:恩地日出夫、塩田千種
  • アニメーション演出:笠井由勝
  • キャラクターデザイン・作画監督:須田正己
  • メカデザイン:ひおあきら、須田正己他
  • 音楽:佐藤勝
  • 制作:東映動画
  • 監督:恩地日出夫
  • 脚本:恩地日出夫、塩田千種
  • 製作:今田智憲
  • 出演者:井上純一、沖雅也、秋吉久美子、志垣太郎他
  • 音楽:佐藤勝
  • 主題歌:ダ・カーポ
  • 撮影:吉村次郎、池田重好
  • 編集:鳥羽亮一、片桐公一
  • 配給:東映洋画
  • 公開:日本 1980年4月26日
  • 上映時間:119分
  • 製作国:日本 日本
  • 言語:日本語
  • 配給収入:4.4億円(参考:「邦画フリーブッキング配収ベスト10作品」『キネマ旬報』1981年(昭和56年)2月下旬号、キネマ旬報社、1981年、 117頁。“註・〔1980年〕12月末現在。最終配収ではありません。

【地球へ・・・:主題歌】
オープニングテーマ

  • 「地球へ…(Coming Home To Terra)」
  • 作詞 – 竜真知子 / 作曲 – 小田裕一郎 / 編曲 – 川上了 / 歌 – ダ・カーポ
エンディングテーマ

  • 「愛の惑星(All We Need is Love)」
  • 作詞 – 竜真知子 / 作曲 – ミッキー吉野 / 編曲 – ミッキー吉野、岸本博 / 歌 – ダ・カーポ

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