タツノコプロ創成期のレア作品①『紅三四郎』

迷走ぶろぐ城下・たつのこ館
🏯今日の「ヲタの迷走ぶろぐ城下・たつのこ館」の鑑賞録では、1969年にTV放送されたTVアニメ『紅三四郎』の当時の回顧録や配信先動画視聴からの感想・考察などを投稿しています。
【紅三四郎・どんな作品?】
  • 作品タイトル:『紅三四郎』(くれないさんしろう)
  • TV放送期間・放送局など:1969年4月2日から同年9月24日まで、フジテレビ系列で放送されていました。全26話。カラー放送。
  • 原作漫画などについて:「九里一平タツノコプロ」による漫画及び「吉田竜夫とタツノコプロ」による漫画です。しかし、九里一平氏版の単行本は、早くに絶版となり、かなりの高額価格で取引され、吉田竜夫版に至っては単行本化すらされずにいました。2007年になってようやくマンガショップ社から復刻版が刊行されています。
 内容:真紅の道着をまとい強敵を倒せ!父の仇を求め世界中を駆け巡る格闘アクション!
【紅三四郎・あらすじ】
講道館四天王の一人として恐れられていた紅流師範の父が創始した格闘術・紅流を受け継ぐ青年・紅三四郎。彼は、父を殺した格闘家を倒すため、彼を慕う少年ケン坊と愛犬のボケとともに、真紅のバイクに跨り世界中を駆け巡る。真っ赤な胴着を身に纏い、襲い来る強敵に必殺の紅流が炸裂します。
 
『紅三四郎マッハ』・otamaroのメローな感想・考察など
本作テレビアニメ作は、1965年の『宇宙エース』に始まり、そして1967年の『マッハGOGOGO』の大人気の後に続けと、タツノコプロのヒーロー系作品の祖と謳われている作品です。
 本作をリアルにテレビで視聴したのは、53年前の9歳の時。その紅三四郎が、紅の柔道着を空中へ投げ上げ、見事に着る(*゚Q゚*)というカッコ良さと赤い紅色のバイクで父の仇の片目の男を探し求めるというドラマが、強く印象に残る作品です。そして、このオープニングの唄(堀江美都子さんが唄う、紅三四郎)が鮮烈に印象に残ります。
そして、ゲストに登場してくる女の子たちがめちゃめちゃ可愛いのがいい~
 最終的には片目の男を探し続けるという展開に終わりますが、どこのエピソードからみてもすぐに理解できるシンプルさがいいです。紅流の必殺技もいろいろ出てくるのですが、意外に必殺技に焦点をあてた作品ではないので、誰が見てもすぐに理解できます。
 そして、タツノコプロの作品は個性的ということで知られていますが、何が個性的かというとキャラクターデザインに特長があると思っています。本作視聴したのが、子供の時なのでタツノコの個性は、感覚的に「何だか変わった容姿だな」ぐらいにしかとらえていませんでしたが、高校生の時に漫画、アニメ好きの天才的な模写をする友人がいて、彼が「このタツノコプロのキャラクターたちのフェイスを動かしてみてくれない」と言われ、一緒に描きながら初めて理解したことです。
うまく動かせない、動かしにくいのです。それは特にキャラクターの目ですタツノコのキャラクターには目の部分に共通のデザイン特長(目の涙腺から瞼にかけてのラインまつ毛など・女の子のデザインになるとなおさら難しい)があって動かしにくいのです。手描きで質感を変えずに動画にすることがこれほどとは思いませんでした。このことは、大学のアニ研でも同じことを試みたが、同様の意見が多く聞かれました。
 個性ある作品を目指してこだわり続けて創作し続けていることが、タツノコプロの魅力だと思います。本作中でも止め絵を使ってアクションを表現したり、かなりの職人気質の漂うクオリティー演出があるのも、大人になって知ったという感じですね。個性的なアニメ作に魅かれる方は、本作を含めたタツノコプロ創成期のレア作品群の鑑賞も楽しいかと思います。
毎度OPで魅せる連続コマ。綺麗でかっこいい。
【勝手に考察・紅号!?】

🏍本作に登場する紅三四郎が跨る、紅色のバイク、『紅号』はドカティ(イタリアのオートバイメーカー)のデザインからモチーフ流用したものと考察します。作中や関連資料を見ても紅号に関わる資料はないのですが、フロントフェンダーやサイドビューからみるリヤ形状からみて、1968年 Ducati 250F3 Production Racerモデルに一番デザインが似ている気がします。ドカティ―のこのロケットか大砲を思わせるスタイル形状に憧れるライダーさんも多いです。
【本日のおすすめ「紅三四郎」・配信先】
『紅三四郎』(1969年、タツノコプロ、全26話)

配信サイト

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【紅三四郎・製作スタッフ、放送データ】
  • 原作:吉田竜夫(映像やタツノコプロHPによる)
  • 企画:鳥海尽三
  • 製作:酒井仁、前里元義
  • 脚本:鳥海尽三、陣野修、山崎晴哉、鈴木良武、林すみ子
  • 演出:九里一平、鳥海永行、笹川ひろし、案納正美
  • 音楽:越部信義
  • 効果:イシダサウンドプロ(現・フィズサウンドクリエイション)
  • 総監督:九里一平
  • プロデューサー:吉田健二
  • 制作:吉田竜夫、タツノコプロ
  • 声の出演:西川幾雄、雷門ケン坊、大竹宏ほか
  • ナレーター:内海賢二
  • 音楽:越部信義
  • 放送国・地域・放送局:日本・フジテレビ系列
  • 放送期間:1969年4月2日~同年9月24日
  • 話数:全26話
【紅三四郎・主題歌】

 

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